ブエノスアイレス地下鉄撮影ガイド 〜治安編〜

〜はじめに〜

ブエノスアイレス地下鉄では営団500形をはじめとした魅力的な車両が多数運行されている。日本の撮り鉄諸氏からすれば格好良く撮れる場所を探してそこで撮りまくる!といきたいところだろうが、ブエノスアイレスの治安を考慮するとそのような行為はあまりにも危険だろう。
この記事は一般の観光客ではなく電車の撮影・乗車を目的とした鉄道マニアだけに向けて書いているので、 万が一にも一般観光客の方がこのページに辿り着いた場合はあまり参考にならないはずなのでブラウザバックを推奨する。

〜地下鉄の車内〜

ブエノスアイレス地下鉄の車内の状況は日本とは大幅に異なり、スリなども含めて危険が多い。以下に一般乗客ではない人々の種類とそれぞれの対処法を書く。

①違法な車内販売
地下鉄に限った話ではないが、鉄道会社に許可を得ていない物売りをよく見かける。商品はお菓子からよく分からないカードなど様々であるが、基本的に不要なものばかりである。
彼らの面倒なところは座っている乗客の膝の上や隣の空席などに商品を置いていくところである。"No gracias"と言えば渡されないが、それを言い忘れたり気付かないまま商品を置かれてしまうこともある。その場合でも基本的には触らずそのままにしておけば勝手に回収され、物売りは隣の号車へと移動する。危険性は低いのでしっかりと正しい対処法をとれば問題はない。

②楽器演奏者
地下鉄車内で楽器を演奏し金銭を稼ぐ人々。日本で言う路上ライブ的な感覚なので、危険性は皆無。むしろ美しい音楽を奏でてくれるので良い人達だろう。演奏が気に入ったらぜひお金を渡そう。自分の場合は事前にお金を払った上で写真を撮らせて頂いたので、ブエノスアイレスらしい車内スナップを撮影できた。基本的にいい人ばかりなので警戒する必要はなし。

③物乞い
そのままの意味で、何も売らず、何もせずにお金を貰おうとする人々。地下鉄車内では少数派ではあるものの時折見かける。基本的に強盗などをはたらくことはないが、警戒が必要。子連れ/子供だけの物乞いも見かけるが、お金を渡すべきではないだろう。

④ホームレス
地下鉄の"車内"にはほとんどいないが、いきなり絡んできて現金を要求してくることがある。あまりにもしつこければ1000ペソ札でも渡して速やかに去ってもらうのが得策だろう。酷い場合は駅にいる警察官"POLICIA"のもとへ行くとよい。十分に警戒が必要。

⑤スリ
幸い自分は滞在中に遭遇していないが、日本と比べてこの手の犯罪が多いことは常に考慮する必要がある。地下鉄の駅では警察官が常駐しているうえ防犯カメラも整備されているのでリスクとしては低いが、リュックなどの荷物は常に前に持ち、予備の現金を所持しておくのが望ましいだろう。

〜撮り鉄ならでは エキセンの治安〜

いわゆる"エキセン"と称される駅プラットホームの端。撮影を行う場合はここに立つことが多いわけだが、ブエノスアイレス地下鉄のエキセンは要注意である。
地下鉄駅には防犯カメラが完備されていると書いたが、ホームの端はカメラから死角になっている駅が多数存在する。ここでカツアゲみたいなことをされても警官や職員は気付くことができない可能性が高いので、立つ際は警戒を怠らないようにすべきだろう。
また、ホームレスがエキセンで寝ていることも稀にある。これは一見気付かないこともあるが、見つけた場合は速やかにその場から離れること。どうやら彼らは毎日同じ駅で寝るわけではないようなので、翌日に行ってみると誰もいないことが多い。

酸素日記

地方私鉄や機関車などの写真を投稿します。

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