CAF6000形 BR・f入場陸送

ブエノスアイレス地下鉄B線の主力車両として活躍している元マドリード地下鉄のCAF6000形は、マドリード時代からのクロスシートがラッシュ時の運行に不向きであることからロングシートへの改造が進められている。
このたびM6015-M6016ユニットが改造のためBenito Roggio ferroindustrial(BR・f)へ陸送されていく様子を撮影できたので、記事にしようと思う。
トレーラーへの積み込み作業はウルキサ線Federico Lacroze駅の端で行われる。
ウルキサ線は24時間運転であるため、真横を営業列車が走行する中で作業が始まった。
今回の入場車であるM6015-M6016ユニットがMITSUBISHI A編成による推進回送で到着。
この推進回送の運転区間はRancagua車庫〜Federico Lacroze駅〜積み込み場所 となる。

事業用車であるA編成は満身創痍の外観。
定位置まで500形で推進し切り離し作業を行った後、Nゲージのリレーラーのようなものを使ってウィンチでトレーラーまで引いていく。
注目すべきポイントとして、このユニットは中間封じ込めなので編成記号ステッカーが貼られていない。また、渡り板が上がっている姿も極めて珍しい。
1両目(M6015)の積み込みが完了。
場所を空けるため移動し、2両目の作業終了を待つ。
2両目(M6016)は妻面を先頭に出すなかなか面白い状態に。貫通路周りにはマドリード時代の白に青帯の塗装が確認できる。また、普段は解結しない部分であるためか、電気連結器の端子もものすごい数である。
このようにウィンチでゆっくり引っ張っていく。

2両目の積み込みも終わり、ようやく主役であるMITSUBISHI A編成が顔を出す。
満身創痍のツートンカラーのCM661号車。夜間にFederico Lacrozeのここに停車しているのは感動モノである。
この場を借りて、撮影を快諾してくれたEmova職員、情報を提供してくれた現地の友人に心から感謝の意を示す。

0コメント

  • 1000 / 1000