アルゼンチン初の電車は地下鉄・路面電車共用の1型(PRESTON)で、この形式は後に地下鉄専用車(La Brugeoise)となり100両以上製造された。
現在も何両かがPolvorín工場で保存されていてたまに動いているのだが、日本人からはあまり注目されていないようなので記事に書いてみることにする。
PRESTON No.3
路面電車の保存会が保有している車両で、最初期に製造されたグループの1両。
たまたま自分の滞在中にイベント運行の機会があったので撮影することに。
ぱっと見普通の路面電車だが、運転台寄りの折り戸が路面電車区間のドア、片側に2つずつある両開きのドアが地下鉄区間のドアらしい。
こちらの顔はあまり地下鉄車両には見えない。
反対エンドは見慣れた「La Brugeoise」とほぼ同じ顔になっている。この見た目で地下鉄を走っていたというのはなんとも不思議な感じ。せっかく保存しているんだから地下鉄を走って欲しいものだが、厳しいのだろうか。
Polvorínの保存車 La Brugeoiseたち
・121号車
改造されているのか、他の保存車とはかなり見た目が違う。入換はしていたみたいなのだが、残念ながら動く姿を見ることはできなかった。
・22号車
一番見慣れたスタイルの外観。初期の路面電車対応車と違い、ドアが両開き×3になっているのが特徴だろう。また、前照灯が2灯タイプの顔ではなく1灯のタイプになっている。
ブエノスアイレス地下鉄の象徴のような車両なので、Polvorín工場の壁にも絵(似てない)が描かれている。
La Brugeoiseに無蓋車を連結して資材輸送を行っている動画もYouTubeにはあったのだが、残念ながら見ることはできなかった。
日本よりも動態保存には積極的なようなので、日本撮り鉄諸氏もブエノスアイレスを訪れた時にはぜひPolvorín工場の入換やイベント運行を撮影するとよいだろう。
0コメント