ニューヨーク地下鉄では駅のゴミを回収するため、貨車を電車でプッシュプルする編成のゴミ収集列車(garabage train)が運転されている。たいていの場合は既に営業運転を退いた車両(R-42など)が牽引しているのだが、その中でも自分が撮りたかったのがR-33Sだ。
Redbirdの愛称で有名なR-33Sは元々7号線(フラッシング線)で運用されていた電車だが、2003年に定期営業運用を引退し、今は事業用車としてゴミ収集列車などの運用に就いている。
なんとしてでも撮影したかったので目撃情報のある夜の2号線へ。
夜のニューヨークはとても寒くて待つのが辛い。高架ホームの下から聞こえてくる怒号や罵声にビクビクしていると急行線の信号が開通。なんとも嬉しいことに貨車の前後ともR-33Sで組成されたゴミ収集列車がやってきた。
編成は19336-9341+ORF27+ORF??+ORF22+9326-9316 だった。
チンタラ走っているので普電に乗って追っかけを開始。
貨車の奥に見える赤い車体が凛々しい。
2024年のタイムズスクエア駅にR-33Sが停車しているのは感動。
この翌日は残念ながら途中駅で故障してしまったのであまり撮れず…故障の翌日はウヤ、その次の夜に再び会うことができた。
#19336がDowntown側だった編成だが、工場で修理した関係かエンドが逆転しUptown側に。あまり治安の良くない地域なので少し警戒しつつも、電車のかっこよさには抗えず三脚を立ててバルブ。雨で濡れた車体がとてもかっこいい。
地下鉄車両なので地下鉄構図をしっかり1枚は撮りたいものの、地下駅では照明がしっかり電車に当たらないうえに常にハイビームで走行しているためあまり見栄えのいい写真にはならない。(タイムズスクエア駅の写真を見てもらえれば分かるだろう)
そこで地上の高架駅で撮影してみたところ幾分かマシな写りに。
帰国前最後に撮影できた時はたまたま(?)途中駅で信号の開通待ちをしているのを発見しバルブ撮影。サウスブロンクスなので治安は言わずもがな、周りには低所得者向けの団地が立ち並ぶ最悪な駅である。
発車の動画まで撮影した後追っかけをしようとしたところ、なんと急行線がない区間で故障。乗車電は進路を塞がれ2号線から5号線へ経路変更となった。
残念ながら滞在中にR-33Sを撮影できたのはこの日が最後となってしまった。
↓Jackson Avenue駅発車動画
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